2014年8月29日金曜日

今日のフレンチポップス ★ リオ:LIO / J'obtiens Toujours Tout Ce Que Je Veux (1980年)

 リオ(LIO)が1980年にリリースした1stアルバム『LIO(美少女リオ)』に収録の「J'obtiens Toujours Tout Ce Que Je Veux(邦題:みんな欲しいの)」という曲。この頃のリオちゃんは17歳頃でしょうか、白いドレスに髪にはおリボン。ぴょんぴょん飛び跳ねて、兎にも角にもかわいいです。私の場合、女の子に滅法甘いので色んなかわいらしさを愛でる訳ですが、リオちゃんの場合はやはりパンク・ロリータです。ちょっと危うくて刺戟的。でも晴朗たるポップ・アイコンから逸れることはない。フレンチ・ポップ界に於いて異端なアイドル、ナンバー・ワン!
 
 リオはポルトガル生まれのベルギー育ち。70年代末にフランスより先にベルギーでデビューしていて、今やベテランの域に突入しているお方で女優としても活躍されています。フレンチ・ポップスのアイドルというと、シルヴィー・ヴァルタン、ジョニー・アリデイ、フランス・ギャル、フランソワーズ・アルディ、ジャック・デュトロン、シェイラ、ジェーン・バーキン...と、みんな60代後半~70歳を超えた大ベテランという世代で、日本では団塊世代とか全共闘世代などと呼ばれる世代です。ポスト団塊よりさらに後の世代のリオやエティエンヌ・ダオー、エリ・メデイロスやジャクノ(エリ&ジャクノ)、レ・リタ・ミツコ、ジャンヌ・マス、ミレーヌ・ファルメール、パトリシア・カース、ヴァネッサ・パラディ、シャルロット・ゲンズブール...といった80年代に登場したフレンチポップスのアーティスト達には、どうしても同時代性としての理屈を超えたシンパシーのようなものが、また、先輩世代に対する憧憬のようなものもずっとあります。映画やファッションなどは60年代後半から70年代前半の雰囲気がとても好きなので、80年代音楽は私にとって特別な気がします。なので、いつまでも“リオちゃん”であり続けるようです。


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