アリデイの代表曲に大好きな曲は幾つもありますが、やはりこの「Noir C'est Noir」はモッド・テイストなカッコよさで大好きです。この曲はスペインのロス・ブラボーズ(LOS BRAVOS)という5人組バンドの1966年のヒット曲。モッズ(MODS)ナンバーなので英国でも大ヒットしたそうです。世界的なこのヒット曲を同じ1966年にジョニー・アリデイはフランス語でカバーされている。ロス・ブラボーズの原曲よりもジョニーの方がテンポが早く、やはりお声の力が違う。ロス・ブラボーズのファンの方には失礼なことですがまったくの私見です。
フランスの音楽を好きだと認識して色々聴いてゆくなかで、驚く程に多様なスタイルがあることを知り今も学びは続いています。20代の頃にジョニー・アリデイよりも先にジャック・デュトロンに夢中になりました。大好きなフランソワーズ・アルディのご主人でもあること、大好きなセルジュ・ゲンスブールがプロデュースしたアルバムがあることを知ったりして。そして、アリデイはシルヴィー・ヴァルタンとご夫婦であった時期があり(凄かったことでしょう!スーパーアイドル同士のカップルだったのですから)、シルヴィーの軌跡を追うなかで、次第にアリデイの存在の大きさに気づき始めたようなのです。この年1966年にはアリデイの自殺未遂という事件もあったそうです。アイドルやスターで在り続ける人たちって大変だろうと凡人の私なりに想像します。それでも、紆余曲折あれども、第一線で活躍し続ける人達がいる。音楽に限らず、そんな人達が好きなのです。老いの美学かな。
Johnny Hallyday - Noir C'est Noir
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