2014年7月17日木曜日

フレンチ・ポップスとの最初の出会い ★ フランソワーズ・アルディ / もう森へなんか行かない (1968年)

 不意にやってくる修行という名の学び。詳しい事は追々ながら、今日から大好きな「フレンチ・ポップス」を軸にしたブログを開始することにしました。思えば長い友でもあり、「フレンチ・ポップス」を語ることは自分史にも繋がる年齢になりました。まだ旅路の途中なので大いなる音楽との人生は続く。

 私が初めて「フレンチ・ポップス」を意識したお方はフランソワーズ・アルディ。不思議な音楽との邂逅を想う。16歳だったあの日は遠いようでなぜだかいつまでも近い。夢見る頃を過ぎても...。

 フレンチ・ポップスの誰もが認める大名曲や隠れた名曲、アルバムなどを勝手気ままに綴ってゆきたいと思います。久しぶりに聴くと、常に新たな再発見の連続です。

 1968年という年のフランスは五月革命がどうしても浮かぶ。大好きなフランソワーズ・アルディの好きな曲はいっぱい。けれど、最初に買ったアルディのレコードは色褪せることはない。嘗ての洋楽の日本盤(国内盤)は邦題が様々と付けられていて素敵だった。最近はそのままカタカナにした曲が多くなってしまったようで寂しい気もしている。アルディがご自身のイポポタンというレーベルを設立して発売し始めた最初のアルバムの中の曲、「もう森へなんか行かない」。

 日本ではドラマ「沿線地図」の主題歌にもなり、その時に発売されたシングルも購入した。1968年のアルディは24歳か25歳頃。アルデイはこの歌の中で幾度も“私の青春は行ってしまう”と歌う。アルディの心を歌う世界は奮い立たせるようなもの、刺激を求めることもあるけれど、いつも自然にすんなりと私の心にいてくださる。なので、安堵する。好きな曲の多くは淋しげで孤独。けれどいつも美しい。その孤独の影の美しさに心打たれる。私の好きな美しきものたちはリンクし合う。

 フレンチ・ポップスとの最初の出会いであるフランソワーズ・アルディの、1968年の代表曲「もう森へなんか行かない(MaジュネスFoutのル·キャンプ)」です。シャンソン·フランセーズの大名曲ですね。


「もう森へなんか行かない」

私の青春は行ってしまう
詩に沿って
韻から韻へ
腕をぶらぶらさせて
私の青春は行ってしまう
かれた泉の方へ
柳を切る人達が
私の20才を刈り取る

······

私の青春は行ってしまう
ギターの調べにのって
それは私自身から抜け出て行きましました
静かに
私の青春は行ってしまう
それは、錨を切って漂流しましました
それは、髪に
私の20才の花をさしている

······

私達はもう森へなんか行かない
私達はもう一緒に行かない
私の青春は行ってしまう
あなたの足どりのように
あなたが知っていたら
それがどんなにあなたに似ているか
でもあなたはそんな事は知らない
でもあなたはそんな事は知らない




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